どっちが簡単?TOEIC vs英検

こんにちは、”世界一やさしい英語講師“として活動中のRikaです♪

この記事では、TOEICと英検はどちらが簡単か、というテーマで、それぞれの資格の特徴と私なりの見解をお伝え致します。

「どちらを勉強すればよいか迷っている」、「英語の資格が多すぎてそれぞれの特徴や役割がよくわからない」といった方々に少しでも参考になれば幸いです。

目次

  • 英検とTOEIC
  • 目的別で比較
  • 取りやすさの比較
  • 英会話との相関性
  • 大事なのは資格じゃない!

英検とTOEIC

どちらも英語力を証明する指標として日本で広く知られている資格です。

どちらを取ればいいか生徒さんによく質問されるのですが、人によって受験する目的も得意分野もさまざまなので、一概に「必ずこっち!!」といつも即答してあげられないのです…。

英検は、「要するに英語の検定なのね!」と、名前を聞けばとにかく英語の能力を測るテストなのだなぁということが分かりやすいですよね。

受験の際に有利に働く事も多い資格なので、受験者の多くは学生さんです。

学校教育や学問的な英語能力を測るテストなので、ある程度学校の英語の授業をしっかり理解できていれば、2級くらいまでなら苦労する事なく取れるかと思います。

対してTOEICは、ビジネス英語の能力を測るための試験なので、受験者は学生よりも社会人が多いです。

企業のグローバル化に伴いここ数年で認知度がかなり上がってきた資格で、一部企業では管理職登用試験などにも利用されています。

英検よりは主にビジネスシーンで使う英単語・英文が多く出題される傾向にあるので、教材などを使って特別な対策をした方が圧倒的に有利です。

目的別で比較

ではどちらを受けた方がいいか、という質問に戻りますね。

極論、どんな目的でその資格を取るのかによるところが大きいです。

ですので、学生=英検、ビジネスマン=TOEIC、とは必ずしも限らないということを最初に申し上げておきます。

例えば、大学生が就職活動に有利に働くように英語能力を示したいという場合は、英検でもTOEICでもどちらでもいいわけです。

英検準1級」でも「TOEIC800点」でも、どちらを履歴書に記入したとしても面接官の印象は「英語が得意なんだなぁ。」となるわけで、どちらのほうが好印象ということもないです。

英語学習が趣味という主婦の場合も同様で、どちらを取得するために学ぶほうがモチベーションが上がるか、楽しいと感じられるか、という感覚を頼りに選んで良いと思います。

ただし、多くの企業で「TOEIC◯◯点以上」のようにある一定のTOEICスコアが昇格要件になりつつあることを考えると、転職活動中の方や、スキルアップを目指す社会人の方、今後も企業で活躍していきたいと考えているビジネスマンの方はTOEICを取得されるのが良いでしょう。

「英検◯級以上」が求められたという企業事例は今のところ聞いたことがありませんし、たしかに社会人になっていまさら学校教育の理解度を示されても…ってなりますものね(笑)

反対に、学生の受験などで「英検2級以上が進学要件」や、「英検2級以上で筆記試験免除」といったようなことは極めて一般的です。

英検2級というのは、高校3年間までに学校で教わる英語の知識が一通り身についている、というひとつの指標になります。

ですので社会人が趣味やスキルアップの一環で英検をもし受けるのであれば、英検準一級以上を取得されることをオススメします!

小中学生がTOEICを受けても別に良いのですが、英単語は理解できても「議事録…?」「取締役…?」などと、ビジネス知識のほうに手間取ってしまう可能性もあるので、小中学生〜高校生は英検で良いと思います。

まとめると、学生の受験のためなら英検、社会人が企業で活躍するためならTOEIC、趣味やスキルアップのためならどちらでも、となります。

取りやすさの比較

「どちらが簡単なの?」という質問もかなりよく聞かれますが、これも目指す得点や級、その人の得意不得意な分野によるところが大きく、一概に言えないのです…。

英検は「読む・書く・聞く・話す」の4技能の総合力が試されるのに対し、TOEIC(L&R)は「書く、話す」のみで、記述や英会話は免除されるので、一見TOEICの方が楽そうですよね。

ではどうして二つの取りやすさを比べられないかというと、英検には「級」や「合格・不合格」といったボーダーラインが存在するのに対し、TOEICの場合は「◯点」というスコアでしかないからなのです。

なので、英検vs TOEICで難易度を一概に比較せず、具体的に「英検5級とTOEIC900点」など詳細な条件で比較検討する必要があります。

加えて、例えば「読み書きは完璧!でも英会話では一言も話せない」という得意・不得意な分野がある人なら、TOEICではそこそこ良い点数が取れるのかもしれませんが、英会話が必要な英検3級以上なら不合格になってしまう可能性もありますよね。

その人の英会話が短期間の集中対策で改善するのかどうかも人によりますし、このように諸条件を照らし合わせてみないと難易度というものを一概にお示しできないのです。

まとめると、英検の方が TOEICよりも総合力を試される難しさはあるが、2級程度までの面接であれば対策すれば突破は無理なこともない。

また、 TOEICは2技能しか求められない代わりに、問われる内容が学校教育よりはやや高度でテクニカルなひっかけ問題も多く存在する、といった感じです。

英会話との相関性

先ほどご紹介したように、英検3級以上には面接試験が伴うので、ある一定のレベルの基本的な英会話力はTOEICよりも英検の方が示してくれそうな気もしますよね。

一応TOEICも元々は「英語でのコミュニケーション能力を測るため」に作られた試験なのですが、英語が話せないTOEIC900点保持者を今までたくさん見てきましたので、TOEICのスコアと英会話の相関性はあまり無いと言えるでしょう。

ただし英検の面接試験も2級まではそれなりに何度も対策すればなんとかなってしまうレベルなので、英会話力を証明するために英検を受けようと考えている方がいらっしゃるのであれば、英検準1級以上を受けるのが良いと思います。

英検1級持ってるけど英語話せません」という人はやはり見たことがないので(笑)

大事なのは資格じゃない!

色々と2つの違いをご説明しましたが、ほかにも英語の資格というのはたくさんあります。

会話に特化した試験もあれば、通訳や翻訳など分野別に特化した試験もありますし、あなたに最適な資格もきっと見つかることと思います。

ただ、大切なのは資格を取って英語力を証明することではなく、英語を使って何をするかだと思います。

資格なんて一つも持っていなくても、旅行先で英語を使って不自由なく観光したり、現地の人々とカタコトでも交流して楽しく過ごしたり、自分の好きなハリウッド映画を何度も観たり、実にいろいろなことができます。

資格や学習という形にとらわれず、どうか英語を楽しむ心を忘れないでくださいね♪

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