こんにちは、”世界一やさしい英語講師“として活動中のRikaです♪
この記事では、今回は正しいシャドーイング学習の方法をご紹介します。
シャドーイングは正しいやり方に少し変えるだけでも効果が出やすくなります。
英語のシャドーイングにせっかくチャレンジしてみたものの、
「速すぎて全然ついていけない…」
「そもそもこれって正しいやり方なの?」
などと、今のやり方に不安を覚えたり、挫折しかけているシャドーイング学習初心者の方々に少しでも参考になれば幸いです♪
目次
- 速すぎてついていけない!
- そのやり方、本当に合ってる?
- 正しいシャドーイングのやり方
- ① 自分に合った教材を選ぶ
- ② 音声を何度かリスニング
- ③ スクリプトを見て内容理解
- ④ スクリプトを見ながらオーバーラッピング
- ⑤ スクリプトを見ずにシャドーイング
- ⑥ 自分の声を録音して改善点を把握
- 最後まで諦めないで!
速すぎてついていけない!

初めてシャドーイングをやってみた時に、多くの人が最初に感じるのが、
「まず音声のスピードが速すぎて何を言っているのかさっぱり分からない!」という壁。
実はこれ、皆さんのスキルや才能の問題ではなく、当然の現象なんです。
ネイティブ話者の話すスピードって、英語学習初心者の方々にとっては爆速に聞こえるものなんです。
いきなりそのスピードに追いつこうとしても、息切れしてしまうのは至極当然です。
だからこそ、最初から100%のクオリティで完璧に真似しようとしなくて全然OK!
シャドーイングは「聞こえなかったらダメ」というものではなく、
「聞き取れるようになるまで育てていく」トレーニングですからね!
そのやり方、本当に合ってる?

SNSやYouTubeで、とにかくがむしゃらにシャドーイングをやりましょうという投稿を見て、見よう見まねで勢いで始めた方も中にはいらっしゃるかもしれません。
でも実はシャドーイングって、やり方を間違えると非常に効率の悪いトレーニングなんです。
「音声をただ真似するだけでいい」
「とにかく何回もやればいい」
「意味がわからないまま繰り返せばいい」
そんな状態で走り続けていると、当然うまくいかず途中で挫折し、最悪の場合かえって英語嫌いになってしまうことも考えられます…。
大切なのは、正しく順序を守って、ひとつひとつ丁寧にやること!
正しいシャドーイングのやり方

では、初心者にも実践しやすい正しいシャドーイングのステップを順序立ててご紹介しますね!
① 自分に合った教材を選ぶ

まずは最適な教材選びから。
ここで注意したいポイントは、
★速度が早すぎないもの
★単語や内容が難解すぎないもの
を選ぶことです!
いきなりゴリゴリのネイティブが爆速で会話している海外ドラマや洋画を選択してしまうと、気が遠くなりやる気が削がれてしまいます。
まずはスピーチやプレゼンテーションの動画など、比較的ゆっくり語りかけるように話しているものからチョイスすると良いですよ♪
内容は、ご自身がもしビジネス英会話を強化したければビジネスのプレゼン等を選んでも良いし、旅行英会話を伸ばしたければ、そういった旅行関連をテーマに話しているYouTuberの動画を選んでもらっても構いません。
ご自身が身につけたいジャンルに絞って教材を選ぶというのも効率良くリスニングを伸ばせるコツですね♪
もちろん新出単語にも沢山出会うとは思いますが、敷居を上げすぎないためにも、既に知っている単語が7〜8割くらいはあるものがおすすめです。
長さは、最初は30秒〜1分程度の短めのものから始めてみて、慣れてきたら2-3分くらいに挑戦してもらっても大丈夫です!
効果的に伸ばしていきやすい教材のレベル感は、今のご自身のレベルよりほんのもうプラス1程度の難易度のものがオススメ。
この教材は本当に自分に合っているか気になった時は、
「この教材を毎日ほんの少しだけ頑張って練習すれば手が届きそうかどうか」
ということを想像してみてください。
筋トレと同じように、20kgしか持ち上げられない人がいきなり100kg持ち上げるのを目標にしないのと同じように、少しずつ上達していけそうなステップを踏みましょう!
② 音声を何度かリスニング

音声をいきなり声に出して追いかけて真似しようとせず、まずはシャドーイングする前に、きちんとリスニングをしましょう!
スクリプトを見ずにまずは一度音声だけ流して聴いてみてください。
一度流しただけでは当然まだ内容理解がぼんやりしていると思うので、納得のいくまで繰り返し何度も聴いてもらって構いません♪
「多分こんな内容かな?」
とざっくり内容を把握できればOK!
聞き取れない部分があっても気にしすぎないように。
「この部分は何度繰り返し聞いても何言ってるか分からないなぁ」
と感じる部分がいくつか見つかると思いますので、そうなったら次のステップ、文章確認に移りましょう!
③ スクリプトを見て内容理解

ここでようやくスクリプトを見て、先程までリスニングした自分の理解と照らし合わせます。
さっき何度も繰り返し聞いても分からなかった部分は特に重点的に、本当は何と言っていたのか、スクリプトを見て確認します。
「耳で聞いて”アンナ”って聞こえてた部分が実はただの”and that”だった!」
というような、既に知っているシンプルな単語が繋がっており自分の認識と合わなかった、みたいなパターンも良くあります。
こういう部分は後々シャドーイングする時に重要な鍵となりますから、しっかり確認しておいてください。
日本語訳と照らし合わせて、新出単語は発音や意味を調べつつ、文法の知識もしっかり使ってスクリプトの意味を理解しておくことで、記憶にも残りやすくなります。
早くシャドーイングに入りたいところですが、この確認作業は丁寧に行いましょう!
④ スクリプトを見ながらオーバーラッピング

オーバーラッピングとは、音声とぴったり同時に声を出す練習方法です。
いきなりシャドーイングに入ろうとせず、まずは音のリズムやイントネーションを徐々に身体に馴染ませるためのステップを踏みます。
このパートではスクリプトは見ながらでOK!
音声を流して、音声の抑揚やリズムをそっくり真似しながら同時読みを数回繰り返してみてください♪
この時点でついていけないままシャドーイングに入っても余計に上手くいかないので、まずはこの同時読みを繰り返して練習し、音声と同じスピードでピッタリ読めるようになるまでトレーニングしましょう。
多くても10回程度繰り返したら、ここからいよいよ本題のシャドーイングに突入です!
⑤ スクリプトを見ずにシャドーイング

お待たせしました、ここでようやくシャドーイング本番です!
音声の抑揚やアクセント、イントネーション、声色まで音声のご本人になりきってそっくりモノマネできると良いですよ♪
速すぎてついていくのが難しければ、速度の倍率を変えてスピードを落とした音声から始めて、徐々にスピードを元の速度まで上げる方法でもOK!
ここで注意したいのが、
「何度も練習し過ぎてもはやスクリプト見なくても暗記してしまった」
「次に何が流れてくるか音声を聞く前から分かってしまう」
というように、内容を覚えてしまったらシャドーイングの意味が無くなるので、一旦断念して次に進みましょう。
暗記はせずに、あくまで聞こえてきた音を即興で再現してついていくことをトレーニングしましょうね!
⑥ 自分の声を録音して改善点を把握

⑤で終了しても良いのですが、自分の発音を客観的に聞いて正しく言えたかどうか、クオリティを確認することも非常に大切。
自分では言えているつもりだったのに、いざ録音して自分の発音を聞いてみたら大ショック、みたいな話もよく聞きます。(笑)
わざわざ自分で聞くためだけに録音するのが面倒という方もいらっしゃるかと思いますが、本当にそのお気持ちよくわかりますよ!
我々英語コーチングの講師やトレーナーはこういった生徒さんの学習のモチベーションを作るために、毎週成果としてシャドーイングを提出してもらったりしてるわけですからね!
毎回生徒さん達から録音を送ってもらって音声を確認しながら、
「ここまで完成度高めるのすごい大変だったんだろうなぁ…」
「このクオリティから察するに、今週はさぞ沢山練習したんだろうなぁ…」
などとあれこれ考えています。笑
最後まで諦めないで!

「口がまわらない…」
「自分には無理かも…」
などと挫折しかけているあなた!
英語学習は、筋トレやスポーツや楽器と同じで、コツコツやれば必ずできるようになります。
1日5分だけでもいいのでまずは3か月を目安に続けてみてください。
ご自身がちゃんと成長してるサインをどうか見逃さないであげてくださいね♪
みなさんの英語学習、応援しています^^